スパルタ教育のデメリット! 難関大学受験こそ自主的な勉強習慣が必要になる理由とは

こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。

今回の記事では、「難関大学受験こそ自主的な勉強習慣が必要になること」について、話をさせて頂きます。

「自主的な勉強ナシ」で難関大学受験に合格することは難しい

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学習支援塾ビーンズでは、教育理念の一つとして「自主的な勉強を習慣づけてもらうこと」を掲げています。

なぜかといえば、自主的な勉強ナシにして、目標を達成したり、受験を突破することは難しいからです。

たとえば通常の高校生が難関大学を目指して合格するためには、少なくとも1,000時間以上は「自分自身の力」で、必ず勉強をしなくてはいけないことがデータとして挙げられています。

▼難関大学合格に必要な勉強とは
・学校の授業に加えて平均1,500~2,000時間の勉強が必要(最低でも一年分以上)
・塾の講師が生徒と一年間で一緒に勉強できる時間は数百時間程度
・どんなに講師が効率よくやっても科目の基礎知識から受験対策まで教えられるのは3教科程度
・残りの時間、点数アップに必要な勉強(日々の復習・宿題)は生徒が自主的にやる必要がある

どんなに有名な塾や家庭教師にお願いしても、彼らは生徒を24時間サポートできません。先生たちが指導できる時間は限られているのです。

そのため、生徒は必ず自分自身の意志・力で勉強しなくてはいけない時間があります。そして、難しい受験を選択すればするほど、「自主的な勉強」が必要となっていくのです。

スパルタ教育は受験合格に逆効果

もし、子どもが自主的な勉強をするタイプでなくて、親や先生がスパルタのように強制して難関受験をさせようとしている場合、これはかなり大変な道のりとなってしまいます。

当たり前ですが、勉強嫌いな子どもたちには、とてもではありませんが、「1,000時間以上の自主的な勉強」には耐えられないからです。

ボリューム1,000時間以上もの自学勉強に耐えるためには、子どもたちに少なくとも下地が必要です。下地とは、すなわち、子どもが自分自身の進路に納得していて、心から「あの学校に行きたい・・・」と思っており、その上で、自分の得意な科目を増やし、勉強を重ねていき・・・それだけの努力を重ねることができる状態にあることです。

こういった下地は、わたしの経験上、親のスパルタ教育だけでは準備することが難しいです。

「とにかく勉強しなさい!」
「良い学校に行かないでどうする!」
「将来困ることになるのはお前だぞ!」

このような強制するだけの教育では、子どもは勉強に耐えられませんし、成績も伸びません。

そもそも親の叱責というのは、それだけで子どもにとってはかなりのストレスですので、むしろ勉強嫌いの原因になってしまう危険性があるのです。

スパルタは、親子ともども結果的には損

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当塾では、親(先生)が子どもにただスパルタで強制するだけの勉強法を推奨していません。

なぜなら、親(先生)が子どもへ、一方的に叱責して押しつけるだけの勉強方法では、最終的には親と子ども、双方ともに行き詰まり、貴重な時間を浪費してしまう危険性があるからです。

「ヤル気がないと勉強しないなんて甘えだ!」
「塾や家庭教師がビシバシ授業すれば子どもは勉強するものだ!」
「昔は皆、とにかく黙って勉強していたものだ!」

そんな風にスパルタな考えをお持ちになられている保護者様は、じつは少なくありません。確かに、スパルタ教育は、短期的に効果を出すメリットはあります。恐い先生や厳しい校風の学校、進学塾、予備校などに通わせれば、子どもが「怒られることや恥をかくこと」に怯えて、とにかく勉強をしてくれる可能性もあります。

ただ、この時に気をつけて欲しいことは、「恐怖による原動力」は、向く生徒と向かない生徒ではっきりと分かれる、という点です。

そして、もし子どもがスパルタ教育に向かないタイプだった場合、これは実力を発揮できず、最悪は長く落ち込んで勉強が手につかなくなってしまうほど、トラウマの原因になってしまう場合があるので、十分に気をつけてほしいと思います。

スパルタ教育の弊害は大学入学後にくる

「ふーん。だったら、うちの子はスパルタ教育に耐えられるから大丈夫だ」

そう思っている保護者さまの方がいましたら、これはこれで気をつけて欲しいことがあります。それは、「スパルタ教育に耐える力はあくまで受け身のものであり、本当の意味では自主的な勉強になっていない」という点です。

スパルタ教育によって、テストが得意になった生徒にありがちなことは、「点数を取ること」が目的となって、そこだけで勉強の意味づけが終わってしまっている、というケースです。

たとえば、「燃え尽きた東大生」という話があります。「偏差値を高く!」とガリガリ勉強を強いられていた進学校出身の東大生が、大学に入った途端に燃え尽きたように活躍しなくなったという話です。

なぜ、そんなことが起きるかというと、大学に入ったら授業をサボっても誰も怒ってくれないし、進学校やスパルタ予備校のように自分の行動を管理してくれる人もいないからです。

もしかしたら身に覚えのある保護者さまもいるかもしれませんが、自主的なスケジュール・タスク管理ができないと、大学という環境はいくらでも底無しに怠けることができてしまいます。

また、高校までの勉強は暗記系だったことに対し、大学以降の勉強ではレポートや研究など、「自分で考え、発表・発信する」というものになりますので、そのやり方がわからず、大学へ通うことにプレッシャーを感じてしまうのです。

それまでの学生生活において、抑圧された環境の詰め込み教育しかやってきていないものだから、いざ「自由にやりたいことを考えて、自分でやってみなさい」となった時、「自主的に考える力」を発揮できないのです。

子どもが自ら目標を掲げていて、その上でスパルタ環境に身を置いているなら大丈夫ですが、ただ漠然と成績だけを追い求めてスパルタ環境に耐えているだけの子どもは、もしかしたら大学でつまずく可能性があります。

そんなわけあるものか、と思われる保護者さまもいるかもしれませんが、「大学生の不登校」というのは、近年の社会問題にもなっているほど、現実的に起こりえる問題なのです。

自主的な勉強は早めに準備しておくべき

子どもに押しつけるだけの指導法では、はっきりいって、難関大学には合格が難しいですし、仮にスパルタに耐え抜いて合格することができても、今度はそれ以降の大学での研究や就職後のスキルアップにおいて、困ってしまうことになりかねません。

受験の先の世界・・・つまり、社会に出ようとすると、必ず「自主的に勉強していくこと」が必要になるからです。

ぜひ、本ブログ記事を読まれている保護者様には、子どもたちを叱って勉強に向かわせるのではなく、その分のエネルギーを転換して、子どもたちが自主的に勉強をする方向に働きかけてもらえたらと願います。

・・・お子さまの将来のためを思って、(本当は言いたくもないのに)むりやり勉強をやらせた結果、お子さまが大学で行き詰ったり、就職難になってしまっては、保護者さまにとっても、お子さまにとってもショックなことになってしまいます。

繰り返しになりますが、大事なことは、子どもが「自主的に勉強する習慣」を身につけることなのです。

まとめ

抑圧するだけの勉強では、親と子ども、お互いが困ってしまうことになりかねません。

本当に子どもの将来を考えてあげるなら、スパルタ教育を押しつけるのではなく、まずは生徒たちに自主的な勉強を心がけてもらうための働きがけをするようにしていきましょう。

では、「子どもたちにどのように自主的な勉強を心がけてもらうように教えていけばいいのか」、となりますが、そのための方法は、下記の記事にて紹介しておりますので、ぜひご覧頂けましたらと思います。

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