エンカレ授業の紹介「受験・小論文対策に必須! 意見主張の役に立つ"ロジカルライティング"の話」
先日のエンカレ授業のテーマは"ロジカルライティング"でした。受験や小論文対策も兼ねて、子どもたちには「自分の考えを相手に正しく伝えるための文章作成方法」について学習してもらいました。
特別講師には、合同会社政策支援で代表を務められている細川甚孝先生をお招きし、当塾までお越し頂きました。
もくじ
ロジカルライティングを学ぶ!
実施日:2017年10月7日
授業の目的
ロジカルライティングとは、その名の通り、自分の考えを論理的に組み立てて、分かりやすい文章にして執筆する技術です。相手に「なるほど」と思わせ、説得したり納得させたりするために欠かせないスキルとなっています。
子どもたちにとって、自分の意見を相手に正しく伝えるシチュエーションというのは、目先の受験(面接準備・小論文対策など)のみならず、これから大学や社会に出た時にも、必ずやってきます。習得は早ければ早いほど良いので、今回の講義を実施しました。
細川先生から学んだこと
講義では、ロジカルライティングの骨組みとなる、「言葉の繋げ方」を中心に学習してもらいました。
▼文章の基本構成
すべての文章は「問いかけ・結論・理由」の構造を持っていることが大事。
▼「問いかけ・結論・理由」の効果的な組み立て方
・一つの問いかけに対する結論は必ず一つ
・一つの結論に対する理由は2~3つ書く
▼「問いかけ・結論・理由」を書く際の注意点
・「問いかけ」の内容は具体的に提示する(漠然としたものは×)
・「理由」はハッキリと言う(曖昧な表現は使わない)
・主観的な言葉は使わないように避ける
例)
×「まんがを読む価値があるのか?」
〇「ドラえもんを読む価値があるのか?」
⇒問いかけの内容が"まんが"だとテーマが広すぎて漠然としている。具体的なテーマを素早く提示したほうが、相手の関心を惹き込みやすい。
例)
×「ドラえもんを読むことは悪いことであるからダメだ」
〇「ドラえもんを読むことは巻数が多くて勉強の時間を削るからダメだ」
⇒結論や理由が、ただ悪いからダメと主観的に言うだけでは、相手に意味が伝わらない。結論と理由はハッキリと具体的に示す。
グループワークで実施したこと
グループワークでは、「問いかけ・結論・理由」をテーマに、色んな主張について、ドンドン書いていってもらいました。
▼ワーク1:「理由」を考えて書いてみる!
最初は「問いかけ」と「結論」のテーマを決めて、子どもたちに「問いかけ:お小遣いの金額を倍にすべきだろうか」⇒「結論:倍にすべきである」という流れを決めて、その理由だけに限定して、書き出していってもらいました。(どういう理由を挙げていけば、親を説得できそうか、十分に考えてもらいました。)
例)
・「周りのみんなはもっとお小遣いをもらっている。だから倍にすべき」だと理由が弱いので、親を説得できそうにない。
⇒「皆」⇒「クラスメイトの男子が」と言い換える
⇒「もっとお小遣い」⇒「平均4000円」と言い換える
⇒「毎週1,000円くらいの交遊があるから友人関係で困る」など理由を増やす
▼ワーク2:「問いかけ・結論・理由」を備えた自己紹介をしてみる!
自己紹介というテーマのもと、「問いかけ・結論・理由」の流れでロジカルライティングしてもらいました。「自分はどの食べ物が好きなのか?」⇒「肉」⇒「理由は・・・」というように並べて、相手が納得するように分かりやすく構成していってもらいました。
▼ワーク3:最近見たまんが・アニメ・映画で「問いかけ・結論・理由」チャートを作ってみる!
最後の仕上げは、子どもたちの好きな、まんが・アニメ映画をテーマに、好きな作品の魅力が伝わるようにプレゼンをしてもらいました。(やはり好きな題材ということもあって、生徒たちの盛り上がりも本ワークが一番でした。)
生徒たちの様子
最初は、うまく理由を考えられず、先生から「なぜ?〇〇なの?」と問われて一生懸命考えているシーンや、「その考えは~~とも考えられるよね?」と、反論されて慌ててしまうようなシーンが目立ちました。
しかし、いったんロジカルライティングの骨組みを覚えていくと、子どもたちは、自分が伝えたいことを「問いかけ・結論・理由」の順番に並べて、自分の主張を相手に伝える方法について、少しずつ、確かに覚えていってくれたように思います。また、テーマが、自分の好きな作品になると、イキイキと考えをまとめていき、中には力説してくれる生徒もいました。
塾長・塚﨑から一言
面接や小論文が苦手な子供は、自分の言いたいことが相手になかなか伝わらなくて、もどかしい思いをすることが多いです。また、これからの学生は2020年以降の大学受験の制度変更もあって、「自分の意見を書く」というシチュエーションがドンドン増えていきますので、「苦手だから諦める=(問題を解くだけの)テストに全力を注ぐ」という選択肢も取りづらくなっていきます。
しかし、相手に物事を伝えることは天性の才能ということはなく、スキルを習得することで身につけられることです。慌てず、しっかりと身につけて、受験・面接の準備・小論文対策はもちろん、これからの人生の様々なシーンに役立てて欲しいと思います!
